最近、インターネット上の求人広告掲載に関するトラブルのご相談が増えています。
<相談の概要>
ハローワーク等に求人を出している事業者に対し、主に首都圏の業者から電話による勧誘が行われるのですが、ご相談の内容として共通しているのは『無料だと言われて申し込んだのに、気付いた時には有料の契約に移行してしまい、多額の料金を請求されている』というものです。
<無料であることを強調した勧誘→後日請求>
無料であることを強調した勧誘がなされ、申込書などがFAXで送られてくるのですが、申込書には小さな文字で「規約に同意の上申し込みます」とか「無料キャンペーン期間終了後は有料となります」と記載されており、申込書と一緒に送られてくる規約を良く読んでみると「本契約終了日の4日以上前に書面での申し出がない限り、選択した期間毎の広告掲載料金を支払うものとします」と記載されているのです。
たとえば、20日間という期間を選択した場合、最初の20日間は無料なのですが、契約終了日の4日以上前までに書面で解約の申し出をしなければ契約が更新されてしまい、次の20日間は有料の契約となってしまうのです。
全国的にも同様の被害事例が多数報告されており、当職も各地の弁護士と連絡を取り合って悪質な業者に関する情報交換を行い、対応を検討しておりますので、このようなトラブルに巻き込まれた事業者様は是非ご相談ください。
弁護士 川上博基